MBOX、EML、PST、OLM:メールアーカイブ形式を徹底解説
メールアーカイブの中身は実際どうなっているのか?MBOX、EML、PST、OLM という出会うことになる4つの形式を、わかりやすい言葉でめぐるツアー。それぞれを Mac で読む方法も解説します。
David Carrero ·
遅かれ早かれ、誰もが謎のメールアーカイブを手にすることになります。Google Takeout のダウンロード、職場の古いバックアップ、退職時に IT 部門から渡されたファイル。拡張子を見れば、そのファイルで何ができるかが大体わかります。これがそのフィールドガイドです。
MBOX — オープンスタンダード
MBOX は、最も歴史が古く、最も広くサポートされているアーカイブ形式です。仕組みは見事なほどシンプル。メールボックス内のすべてのメッセージを1つのプレーンテキストファイルに連結し、各メッセージは From で始まる行から開始します。オープンでテキストベースであるため、メールエクスポートの「共通語(リンガフランカ)」となりました。
- Google Takeout は Gmail を MBOX として提供します
- Apple Mail と Thunderbird はこの形式にエクスポートできます
- 往年のクライアント — Eudora、Entourage、Netscape、Evolution、Claws Mail など多数 — もこの方式でメールを保存・エクスポートします
Mac での読み方: Mbox Viewer で開くだけ。サイズの制限なし、読み取り専用、完全オフラインです。ただし、一部のソースでは事前にひと手間必要です。Apple Mail がエクスポートするのは .mbox というフォルダで、その中にある mbox という名前のファイルが実際のアーカイブです。また、Thunderbird 自身のメールボックスファイルには拡張子がないため、コピーして .mbox を付けます。
EML — 1メッセージ1ファイル
EML は、1通のメールを1つのファイルにしたものです。ヘッダー、本文、添付ファイルが、インターネットのメール標準で定義された生の MIME 形式で収められています。Outlook、Thunderbird をはじめ大半のクライアントは個々のメッセージを .eml として保存でき、多くのシステム(チケット管理ツール、スキャナー、サーバー)が大量に生成します。
Mac での読み方: Mbox Viewer は MBOX と同様、.eml ファイルを直接開けます。EML が詰まったフォルダも、単一のアーカイブと同じように閲覧できます。
PST — Windows 版 Outlook
PST は、Windows 上の Microsoft Outlook の個人用ストレージ形式です。メール、カレンダー、連絡先などを格納する独自仕様のデータベースで、Outlook の中ではコンパクトかつ高速 — その外では中身の見えないブラックボックスです。
Mac での読み方: PST は mbox ではないため、mbox リーダーで直接開くことはできません。まずコンバーターツールで MBOX に変換してから、その結果を Mbox Viewer で開いてください。
OLM — Mac 版 Outlook
OLM は Mac 版 Outlook のエクスポート形式です。発想は PST と同じで、コンテナが異なるだけ。同じく独自仕様です。
読み方: レシピも同じ — コンバーターで MBOX に変換し、変換後のファイルを開きます。
早見表
| 形式 | 正体 | Mac で開くには |
|---|---|---|
| MBOX | メールボックス全体、オープンスタンダード | Mbox Viewer で直接 |
| EML | 1ファイル1メッセージ、MIME | Mbox Viewer で直接 |
| PST | Outlook(Windows)のデータベース | まず MBOX に変換 |
| OLM | Mac 版 Outlook のエクスポート | まず MBOX に変換 |
エクスポート形式を自分で選べるなら、MBOX を選びましょう。オープンで、将来も安心。20年後でも、そのときに存在するどんなツールでも読めるプレーンテキストのままです。
Open your archive with Mbox Viewer
Native macOS app. Streams MBOX and EML files of any size, fully offline.
Mac App Store